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【あんな事】RO内での夢を語るスレ【こんな事】

162 :(^ー^*)ノ〜さん :03/07/17 19:43 ID:re2aGRmI
β1。わたし(青ロング剣士娘)がまだ弱っちぃ小娘だった頃の話。
まだ一人ではロクにムナックと戦う事もできなかったわたしは、
当時毎日行動を共にしていたVIT剣士の彼氏とフェイヨンダンジョン3Fの
泉のちょっと下で二人、ムナックと戦っていた。
彼はわたしより10程Lvが上で、なんとか一人でムナックを打ち倒せるくらいの強さだった。
周囲の人を助けたり助けられたりしながらしばらく狩りを続けていると、
相方の彼がティアラだ、とつぶやいた。
見れば、泉の中心の岩の片隅にティアラを着けた自分と同じ髪型の剣士が佇んでいた。
時折襲い来るムナックを軽く片づけながら、アンニュイなため息でもついているようだった。
奇しくも自分と同じAGI型。Lvもわたしや彼よりも大分高いようだ。
彼女は輝いていた。泉の周りには幾人ものPCが居たが、
高嶺の花といった雰囲気を持っていた彼女には誰もが近付き難いようで
そこに居る者は皆、まるで遠巻きに憧れの先輩を眺める女子生徒だった。
無論わたしもその一人。しかし他のギャラリーと自分が違ったのは、
自分が彼女に激しい憧れを抱いた事だった。
同じタイプ、同じ見た目。強さと美しさを引き立たせるティアラ。
彼氏の存在も忘れてその人の戦にずっと見とれていた。
しばらく見ていると、彼女の周りにムナックが続けざまに出現して来た。
瞬く間に5体ほどに囲まれた彼女の旗色が悪化し、泉に鈍い音が響き渡る。
1も2も無く、わたしは飛び出していた。
憶えたばかりのMBで吹き飛ばし、彼女を襲うムナックの頭数を減らす。
その頃の自分にはムナックは強敵だったが、遅れてやってきた彼氏も加勢して
事なきを得る事ができた。
それ以来彼女の姿を見る事はなかったが、あの時わたしにくれたお礼の言葉と、
憧れの人を自分の剣で助けられたのは今でも自分の誇り。


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