【あるアサクロの】RO感動スレ 第2話【物語(TCJ錐)】
[102:(^ー^*)ノ〜さん (06/04/22 13:16 ID:XmXeuuXo)]
土埃の舞う広い平原を、一人の狩人が旅をしていました
狩人は耳を覆うたれのついた帽子をかぶり、大きな弓を持って、茶色い長いタイツを着ていました
その上を一羽の鷹が飛び、その鷹が狩人に話しかけました
「ねえ、キノ」「なんだいエルメス」
「キノはどうして旅をするの?」「そうだねぇ・・・」
その時、遠くまで続く長い城壁がみえ、一人の魔術師がそれに沿って走っていました
「こんにちは」「やあ・・・狩人・・・さん」
魔術師にしてはずいぶんと頑健そうですが、訥々したしゃべり方が珍しく思えました
「運動をされているのですか」「ああ、ギルドの仕事でね。攻城戦に出るために体を鍛えているんだよ」
「なるほど」「まあ、私のことはいいとして。狩人さん、狩人さんはどこへいくんだい?」
崩れかけた城跡の地下を一人の狩人が旅をしていました
狩人は耳を覆うたれのついた帽子をかぶり、その上を一羽の鷹が飛んでいました
その時、濁った水が流れる水路がみえ、一人の聖職者がその畔で腹筋運動をしていました
「こんにちは」「やあっ!狩人っ!さんっ!」
聖職者にしてはずいぶんと頑健そうですが、訥々したしゃべり方が珍しく思えました
「運動をされているのですか」「ああ、ギルドの仕事でね。無詠唱魔術師に対抗するため体を鍛えているんだよ」
「そういえばこないだ頑健な魔術師さんを見ました」「ああ、それは役に立たないよ。詠唱速度が最優先さ」
「なるほど」「まあ、私のことはいいとして。狩人さん、狩人さんはどこへいくんだい?」
[103:(^ー^*)ノ〜さん (06/04/22 13:17 ID:XmXeuuXo)]
巨大な花が咲く美しい緑の森を一人の狩人が旅をしていました
狩人は耳を覆うたれのついた帽子をかぶり、その上を一羽の鷹が飛んでいました
その時、人をも飲み込みそうな牙をむいた花がみえ、一人の錬金術師がそれを刈り取っていました
「こんにちは」「やあ、狩人さん」
錬金術師はいかにも聡明そうで流ちょうに話しますが、いかにも非力そうなのが珍しく思えました
「刈取をされているのですか」「ああ、ギルドの仕事でね。塩酸とアルコールを使う大技の材料を取っているんだよ」
「そういえばこないだ頑健な聖職者さんを見ました」「ああ、それは役に立たないよ。僕の技でいちころさ」
「なるほど」「まあ、私のことはいいとして。狩人さん、狩人さんはどこへいくんだい?」
静かな夜の森で、狩人が焚き火をしていました
その肩に一羽の鷹が留まり、狩人はその鷹に話しかけました
「ねえ、エルメス」「なんだいキノ」
「僕は、僕は時々自分がどうしようもなく卑怯で小さい人間に見えるんだ」
「だけど、旅をしていて例え報われなくても何かに打ち込んでいる人間を見ると」
「これからも進んでいこうと思える何か力を感じるんだ」
「それが、僕が旅をしている理由かもしれないな」
「ふうん、”人生イケイケ”って奴だね」
「人生色々?」
「そうそれ」
[104:某所から転載 (06/05/01 09:52 ID:8Kbf32D3)]
I miss youには私の忘れ難い思い出が詰まっている。
今はもう引退した友達、喧嘩別れしたギルメンとの思い出が詰まっている。
何もかもが懐かしい。
エルダーウィローも居ないし修行に励むアコやマジも居ない。
もう何もないあそこだけど、
一人でたまに行くことがある。殺伐とした喧騒から隔離された、誰もいない場所。
ギルチャでみんながワイワイ会話してるのが聞こえるが、まるで別世界のことのようだ。
相方に呼ばれてもちょっと待ってと断る。
そして森の中を散策し…、
昔、切り株と格闘したあの場所を。
毎回のように引っかかって身動きとれなかった樹木の根の張るくぼみを。
友達と聖水100個早作り大会を開いてたあの水たまりを。
時折り目を閉じながら、ゆっくりと通り過ぎる。
そして、草の枯れた南の空き地へ。
枯れ木数本がもたれ掛かるようにして倒れている、
自然の作り出したベンチへ足を運ぶ。
懐かしい。
ベンチの左隅に腰掛ける。
目を閉じると、あの時の思い出が鮮明に蘇ってくる。
I miss you.
もう、あの時は帰ってこないのかな。
でも、私にはあいつが居る。
目を開ける頃には、必ずあいつが居る。
私の横に、こっそり腰掛けて。
「また、ここだと思った」
あいつは溜め息をつきながら、それでも微笑んで私の頭をくしゃくしゃと撫でる。
私が怒るのを知っているからだ。
しばらく押し問答になるけど、やがて肩を並べて、二人で同じ場所を見る。
ずっと遠くの、二人が初めて出会った、あのサボテンのところを。
そして、ぎゅっと手を握る。二人の思いでを、これからも仲良く紡いでいけるように。
I miss youを聴きながら…
[105:(^ー^*)ノ〜さん (06/05/03 05:26 ID:0tQdqLO5)]
これから廃れ具合に乗じて二番煎じのナニー連投をする
だが俺は謝らない
[106:(^ー^*)ノ〜さん (06/05/03 05:26 ID:0tQdqLO5)]
昔の話だ
あの頃の俺はしがないバランス剣士だった。
ODでMHに潰された時に罠で華麗にゾンビを捌き俺を起こして去っていったハンターに憧れ、
俺はキャラを作り直して罠師を目指した。
ノビでフェイヨンに降り立った後、アチャギルドが探しても見つからないので
座っていたハンターに場所を聞き、連れて行ってもらった。
「どうしてアチャになろうと思ったの?」
俺「罠でMHを潰していったのがかっこよくて、罠師になりたいと思ったんです」
俺「あなたはどんな型のハンターなんですか?」
「私?・・・短剣型だよ」
俺「え?短剣でも戦えるんですか?」
「趣味型でね・・・」
「君は罠師になるとどんなMHも捌ける強いハンターになれるよ」
俺「へぇ・・・楽しみだなぁ」
その頃の俺は罠に対し無知だった。
「どうして他のハンターは攻撃罠をメインに使わないのだろう?」
当時の俺はそんなことすら思っていたのだ。
「転職おめでとう」
俺「ありがとー」
「ハンターになるまでレベル上げ付き合おうか?」
俺「えっ、本当ですか?」
「お互いがんばろうね」
俺「うん」
「そうだ・・・これを渡しておこう」
「ある人から譲り受けた物だ」
俺「ん?なんですかこの弓」
「ハンター専用の武器なんだけど私には無用のものだ」
「ハンターになるまで倉庫に入れておいてくれ」
俺「へぇー・・・」
「それじゃ、狩りにいこうか」
[107:(^ー^*)ノ〜さん (06/05/03 05:27 ID:0tQdqLO5)]
そして、俺たちは固定パーティを組んだ。
俺がいつログインしても彼は居た。
彼は毎日違うダンジョンへ連れていってくれた。
彼は物凄く弱く、周りの人から見れば月とスッポンだった。
でも剣士の頃は同じ狩場にしか行かなかった俺は
新しいモンスターが見れるだけで楽しかった。
毎日毎日二人で話し、とても楽しい毎日が続いた。
今思えば、BOT・チート・ガンホーの事は全然教えられなくて、
カードの存在と経験値効率等も教えてもらえなかった。
教えてもらった事と言えばゲームシステムと装備の事ぐらい・・・
こうしてただ罠師になるためにDexとIntの二極でアチャを育て、転職の時がきた。
「おめでとう」
俺「ありがとうー」
「君に言わなければならないことがあるんだ」
「実は私・・・ 罠 師 な ん だ ・ ・ ・」
「・・・罠師は強い職だ、条件が揃えばね・・・」
俺「え・・・?よくわからないんだけど・・・」
「おっと、そろそろ帰る時間だ・・・」
「じゃあね・・・君は強くなr・・・」
俺「・・・かえってしまった・・・ 」
俺「思えば一人は久しぶりだなぁ」
俺「店売り最強装備があるし、一人でも大丈夫だろう!」
そしてソロを始めた。
・・・脆かった。罠師はとても脆かった。
頼みの罠も制限が厳しくて自由に置けず、
複数のMobを相手にしようものならコロっと死んでしまう。
店売り装備以上の装備は無いのかというWISを彼に送ったが、
存在しないというメッセージだけが綴られていた。
彼は、毎日WISをかけても返事がなかった。
旅行にでも行ってしまったのだろうか?
[108:(^ー^*)ノ〜さん (06/05/03 05:28 ID:0tQdqLO5)]
罠狩りを諦め、アンクル狩りをするようになった。
罠師を目指したはずなのにDSを連打する毎日。
ふいの横沸きがあるとすぐ死んでしまう。
憧れと現実のギャップに気付いてつまらなくなり、ROをやめた。
一ヶ月経ち、察した。
彼はROをやめてしまったのだろう。と。
そして、ROをやめた時、情報サイトという物に気がついた。
カード等の情報も載っている。感動だった。
新たなROの奥深さを知り、狩りを始めた。
そして、手元にあった物は・・・
+10 ハンターボウ
彼の形見を見た途端、目から汗が出てきた。
「君は強くなるだろう」その言葉を信じて、狩りを始めた。
罠師に目指した過去に目を瞑り DS師 として狩り続け、
レイドや特化弓を手に入れ彼の形見は倉庫行きとなった。
たまに低級ダンジョンにいき、回復を飲みながら雑魚MHを爆破して自己満足する日々。
こうしてレベル90になり、 彼の形見も自分がハンターを作ったキッカケも忘れ始め、
レイドや深淵等の上級モンスターも余裕な DS師 になった。
強くなったと確信した。
今では効率を求めさまよい歩き、
カードの欲望に目を光らせ、
BOT・チート氏ね氏ね言ってる自分・・・
昔に戻りたい。
[109:(^ー^*)ノ〜さん (06/05/03 05:29 ID:0tQdqLO5)]
ソロにも飽き始め、転生に興味もない俺は引退するために装備を処分した。
その時、倉庫にあった彼のハンターボウに気がついた。
このハンターボウだけは処分できなかった。
このハンターボウ一本を持ちROの世界をもう一度周ってみた
DS師としてではなく、今度は 罠 師 と し て 。
サンドマン、フリージングトラップ、ブラストマイン、クレイモア・・・
様々な罠を駆使し、何度も死んだ。
たまに巻き込みが成功しMHを1確出来た時は気持ちよかった。
一通り世界を周り終えて、
彼を思い出しフェイヨンでぼーっとしていると、
ノビにアチャギルドの場所を聞かれた。
俺「連れて行ってあげよう」
「本当ですか?」
聞くと彼は罠師になりたいと言う。
「あなたはどんな型のハンターなんですか?」
俺「私?」
ポリンから拾った未鑑定ナイフが目に付いた。
俺「・・・短剣型だよ」
「え?ハンターで短剣持つんですか?」
俺「趣味型でね・・・」
俺「君は罠師になるとどんなMHも捌ける強いハンターになれるよ」
「へぇ・・・楽しみだなぁ」
[110:(^ー^*)ノ〜さん (06/05/03 05:29 ID:0tQdqLO5)]
俺「転職おめでとう」
「ありがとー」
俺「良かったらハンターになるまで付き合おうか?」
「ほんとですか?」
俺「そうだ・・・これを渡しておこう」
俺「ある人から譲り受けた物だ」
俺の持っていた最後の弓・・・
「ん?何ですかこれ」
俺「ハンター専用の弓なんだけど、俺には不要なものなんだ」
「へぇー・・・」
俺「じゃあ、狩りにいこうか」
俺「俺にも・・・できるだろうか」
「え?」
俺「いや・・・なんでもない。」
きっと、俺が彼にしてやれることは他にないのだ。
さ あ 、 冒 険 に 出 か け よ う か 。
-END-
[111:(^ー^*)ノ〜さん (06/05/04 13:06 ID:gF6x29KI)]
+10ハンターボウなら倉庫に3個あって期待値じゃ売れなくて泣きそうですが何か?
っていうかアサシンコピペ乙
read.cgi ver5.26 + n2 (02/10/01)