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【あるアサクロの】RO感動スレ 第2話【物語(TCJ錐)】

[105:(^ー^*)ノ〜さん (06/05/03 05:26 ID:0tQdqLO5)]
これから廃れ具合に乗じて二番煎じのナニー連投をする
だが俺は謝らない


[106:(^ー^*)ノ〜さん (06/05/03 05:26 ID:0tQdqLO5)]
  昔の話だ

  あの頃の俺はしがないバランス剣士だった。

  ODでMHに潰された時に罠で華麗にゾンビを捌き俺を起こして去っていったハンターに憧れ、
  俺はキャラを作り直して罠師を目指した。

  ノビでフェイヨンに降り立った後、アチャギルドが探しても見つからないので
  座っていたハンターに場所を聞き、連れて行ってもらった。

  「どうしてアチャになろうと思ったの?」
 俺「罠でMHを潰していったのがかっこよくて、罠師になりたいと思ったんです」
 俺「あなたはどんな型のハンターなんですか?」
  「私?・・・短剣型だよ」
 俺「え?短剣でも戦えるんですか?」
  「趣味型でね・・・」
  「君は罠師になるとどんなMHも捌ける強いハンターになれるよ」
 俺「へぇ・・・楽しみだなぁ」

  その頃の俺は罠に対し無知だった。
  「どうして他のハンターは攻撃罠をメインに使わないのだろう?」
  当時の俺はそんなことすら思っていたのだ。

  「転職おめでとう」
 俺「ありがとー」
  「ハンターになるまでレベル上げ付き合おうか?」
 俺「えっ、本当ですか?」
  「お互いがんばろうね」
 俺「うん」
  「そうだ・・・これを渡しておこう」
  「ある人から譲り受けた物だ」
 俺「ん?なんですかこの弓」
  「ハンター専用の武器なんだけど私には無用のものだ」
  「ハンターになるまで倉庫に入れておいてくれ」
 俺「へぇー・・・」
  「それじゃ、狩りにいこうか」


[107:(^ー^*)ノ〜さん (06/05/03 05:27 ID:0tQdqLO5)]
  そして、俺たちは固定パーティを組んだ。
  俺がいつログインしても彼は居た。

  彼は毎日違うダンジョンへ連れていってくれた。
  彼は物凄く弱く、周りの人から見れば月とスッポンだった。

  でも剣士の頃は同じ狩場にしか行かなかった俺は
  新しいモンスターが見れるだけで楽しかった。

  毎日毎日二人で話し、とても楽しい毎日が続いた。

  今思えば、BOT・チート・ガンホーの事は全然教えられなくて、
  カードの存在と経験値効率等も教えてもらえなかった。

  教えてもらった事と言えばゲームシステムと装備の事ぐらい・・・

  こうしてただ罠師になるためにDexとIntの二極でアチャを育て、転職の時がきた。

  「おめでとう」
 俺「ありがとうー」
  「君に言わなければならないことがあるんだ」
  「実は私・・・ 罠 師 な ん だ ・ ・ ・」
  「・・・罠師は強い職だ、条件が揃えばね・・・」
 俺「え・・・?よくわからないんだけど・・・」
  「おっと、そろそろ帰る時間だ・・・」
  「じゃあね・・・君は強くなr・・・」
 俺「・・・かえってしまった・・・ 」
 俺「思えば一人は久しぶりだなぁ」
 俺「店売り最強装備があるし、一人でも大丈夫だろう!」

  そしてソロを始めた。
  ・・・脆かった。罠師はとても脆かった。
  頼みの罠も制限が厳しくて自由に置けず、
  複数のMobを相手にしようものならコロっと死んでしまう。

  店売り装備以上の装備は無いのかというWISを彼に送ったが、
  存在しないというメッセージだけが綴られていた。
  彼は、毎日WISをかけても返事がなかった。

  旅行にでも行ってしまったのだろうか?


[108:(^ー^*)ノ〜さん (06/05/03 05:28 ID:0tQdqLO5)]

  罠狩りを諦め、アンクル狩りをするようになった。
  罠師を目指したはずなのにDSを連打する毎日。
  ふいの横沸きがあるとすぐ死んでしまう。
  憧れと現実のギャップに気付いてつまらなくなり、ROをやめた。

  一ヶ月経ち、察した。
  彼はROをやめてしまったのだろう。と。
  そして、ROをやめた時、情報サイトという物に気がついた。
  カード等の情報も載っている。感動だった。
  新たなROの奥深さを知り、狩りを始めた。

  そして、手元にあった物は・・・
  +10 ハンターボウ

  彼の形見を見た途端、目から汗が出てきた。
  「君は強くなるだろう」その言葉を信じて、狩りを始めた。

  罠師に目指した過去に目を瞑り DS師 として狩り続け、
  レイドや特化弓を手に入れ彼の形見は倉庫行きとなった。
  たまに低級ダンジョンにいき、回復を飲みながら雑魚MHを爆破して自己満足する日々。

  こうしてレベル90になり、 彼の形見も自分がハンターを作ったキッカケも忘れ始め、
  レイドや深淵等の上級モンスターも余裕な DS師 になった。
  強くなったと確信した。

  今では効率を求めさまよい歩き、
  カードの欲望に目を光らせ、
  BOT・チート氏ね氏ね言ってる自分・・・

  昔に戻りたい。


[109:(^ー^*)ノ〜さん (06/05/03 05:29 ID:0tQdqLO5)]

  ソロにも飽き始め、転生に興味もない俺は引退するために装備を処分した。
  その時、倉庫にあった彼のハンターボウに気がついた。

  このハンターボウだけは処分できなかった。
  このハンターボウ一本を持ちROの世界をもう一度周ってみた

  DS師としてではなく、今度は 罠 師 と し て 。
  サンドマン、フリージングトラップ、ブラストマイン、クレイモア・・・
  様々な罠を駆使し、何度も死んだ。
  たまに巻き込みが成功しMHを1確出来た時は気持ちよかった。

  一通り世界を周り終えて、
  彼を思い出しフェイヨンでぼーっとしていると、
  ノビにアチャギルドの場所を聞かれた。

 俺「連れて行ってあげよう」
  「本当ですか?」
  聞くと彼は罠師になりたいと言う。

  「あなたはどんな型のハンターなんですか?」
 俺「私?」

  ポリンから拾った未鑑定ナイフが目に付いた。

 俺「・・・短剣型だよ」
  「え?ハンターで短剣持つんですか?」
 俺「趣味型でね・・・」
 俺「君は罠師になるとどんなMHも捌ける強いハンターになれるよ」
  「へぇ・・・楽しみだなぁ」


[110:(^ー^*)ノ〜さん (06/05/03 05:29 ID:0tQdqLO5)]

 俺「転職おめでとう」
  「ありがとー」
 俺「良かったらハンターになるまで付き合おうか?」
  「ほんとですか?」
 俺「そうだ・・・これを渡しておこう」
 俺「ある人から譲り受けた物だ」

  俺の持っていた最後の弓・・・

  「ん?何ですかこれ」
 俺「ハンター専用の弓なんだけど、俺には不要なものなんだ」
  「へぇー・・・」
 俺「じゃあ、狩りにいこうか」

 俺「俺にも・・・できるだろうか」
  「え?」
 俺「いや・・・なんでもない。」

  きっと、俺が彼にしてやれることは他にないのだ。

  さ あ 、 冒 険 に 出 か け よ う か 。

             -END-


[111:(^ー^*)ノ〜さん (06/05/04 13:06 ID:gF6x29KI)]
+10ハンターボウなら倉庫に3個あって期待値じゃ売れなくて泣きそうですが何か?
っていうかアサシンコピペ乙


[112:(^ー^*)ノ〜さん (06/05/08 23:01 ID:gb3FdwD0)]
アサシン改変乙
罠師とか懐かしいな、クリアサ並の太古量産じゃないか


[113:誰だろう (06/05/11 16:09 ID:qCUkR7r4)]
何故彼はあそこまで強くなれたのだろう?
初めてであったときはあんなに可愛らしいノービスだったのに。


フェイヨンで見かけたそのノービスの子は眉毛を八の字にしながら歩き回っていた。
FD前のカプラさんの近くにいったりアーチャーギルドの近くでため息をついたり。
そんな彼がどことなく可愛らしく感じて私は声をかけたのだった。



「よかったら私が入ってるギルドに入らない?」
「え、私……ですか?」



予想通りいきなりの誘いに彼は困惑している様子だった。
話しを聞けば彼、水溶液アルバイトのNPCを探していて迷っていたらしい。
全くの初心者でどうしたら良いか分からずに途方にくれていたとか。
彼はギルドに誘われたことが本当に嬉しかったらしく見ていて本当に心が和むような笑顔を見せてくれた。


[114:誰だろう (06/05/11 16:11 ID:qCUkR7r4)]
そんな彼は今ではハイウィザードになっている。
一人で超難易度が高いと有名な生体工学研究所に行くほどまでに高レベルな。
装備も私なんかより数十倍も高いのをつけているし。



なんでだろ。私はそんな彼を見ていてとても嫌な気分になっていた。
あれからそろそろ一年たつけれど私のレベルなんて70くらいだったプリが90になっただけ。
そりゃ私だってすっごく高価な装備は持ってるけどさ。
引退した友達から譲り受けたとかそういったもので……私自身が稼いだものなんてたかがしれていた。
支援プリーストだから……仕方ないのだけれど。
だから今まで他の人にレベルを抜かされてもなんとも思わなかった。
支援プリだから仕方ない。ゆっくり上げていこうって。



でも、私はすっごく焦ってた。
彼が転生してハイウィザードになった頃からかな。こんな気持ちになったのは。
どうしてもレベルを抜かされたくなかった。彼だけには。
だから彼が狩りに行くときも無理言ってついていった。
でも彼は断ることなんて一度もなく私を狩りに連れて行ってくれた。
「吸いに言ってやる!」と言えば「どうぞ……」と答え私はお座りしながらのんびりと経験値を吸っていた。
コロネットが欲しくなって彼におねだりすれば無言でうなずいて10M私にお金をくれた。


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