【あるアサクロの】RO感動スレ 第2話【物語(TCJ錐)】
[124:(^ー^*)ノ〜さん (06/06/18 08:12 ID:XW57juc2)]
A「ドラゴンの尻尾ってさ」
A「何だか美味しそうだよね」
B「食べるの・・・?」
A「食べたつもり貯金ー」
B「いや意味がわからない」
A「自分を投影して食べたつもりになるのがコツ」
B「はい?」
A「Bさんはこのゲームの何が楽しい?」
B「いきなり話変わるのね」
A「気にしない気にしなーい。で、何が楽しい?」
B「えー、何だろ」
B「装備整えたり、MH潰したりかな」
A「うんうん」
A「それってさ、自分を投影して自分が実際に強くなった気分が楽しいんだったりしない?」
B「えー、説教始めるのー?」
A「ちゃうよー、ただの雑談」
A「それでどうかな?そういうのが楽しいんじゃないかな」
B「ん、まぁ、実際のとこそういうのが大きいんだろうね」
A「でしょー?」
B「でもさ、実際に自分が強くなった訳でも無いし、落ちれば何の意味も無い事は分かってるよ」
A「あ、そういう話じゃなくってね」
B「そうなの?」
A「うん、それ自体は別に悪い事じゃ無いしね」
A「そうじゃなくて、そういうの楽しいよねーって話」
A「自分を投影して云々ー、っていうの。ちょっと別人になれた感じでさ」
B「そうかもね」
A「うんうん、で、私の場合はそれが面白いアイテム集めとか景色探しなわけ」
A「美味しそうなアイテムを恐る恐る食べるとことか」
A「奇麗な景色をぼーっと眺めるとことか」
A「そういう場面に自分を投影するのが楽しいわけよー」
A「それが食べたつもり、見たつもり貯金ー」
[125:(^ー^*)ノ〜さん (06/06/18 08:12 ID:XW57juc2)]
B「貯金じゃないし、まとめると妄想屋さんなだけじゃー」
A「身も蓋もなーい!」
B「あはは」
A「あーもー。そんで今回はドラゴンの尻尾が美味しそうだったから集めてたの」
A「本当美味しそうなのよこれが、何か丸々したとことか」
B「分かる気はするけど」
A「でしょー?で、あんまり美味しそうだからついつい集めすぎちゃって」
A「ついでに鱗も拾ってたら結構な数になってたのよ」
A「でも私も鱗は食べないし、使い道も無いからこっちはあげるー」
A「集めてたっしょ?」
B「まぁ集めてるけどさ、あんたってさー」
A「なにー」
B「毎度毎度回りくどいよね」
A「そうでもないって」
B「回りくどいって」
A「くどくねー」
B「くどーいくどーい」
A「拗ねるぞ」
B「鱗ありがとね」
A「どういたしましてだ」
A「お礼はイチゴでいいよ」
B「未実装じゃん」
A「実装されたらヨロシク!」
B「はいはい、実装されたら一緒に集めに行こうか」
A「そうしよー」
A「平和だねー」
B「そうねー」
[126:(^ー^*)ノ〜さん (06/06/20 22:53 ID:S5UQfwkX)]
長くなるけど、書かせて欲しい。
あの頃、俺は60代アサだった。
毎日こつこつ炭鉱で若c捜しをやっていた。自然と毎日通う人を覚えた。
確か、通い始めて二週間くらい。若cも一枚出たし狩り場変えようか考えてたらBSさんが話しかけて来た。
「あのー、毎日来てますね」
軽い挨拶からいろんな話をした。
彼は製造BSだと名乗り、俺には頼みがあって声をかけたんだと。
その頼みは、ある人に自分の武器を渡す事だった。
自分で渡せば一番確実だと俺が言うと彼は少し黙った。
寝たのかという位の沈黙を挟み、ようやっと事情を教えてくれた。
彼が武器を渡したいのは昔お世話になったアサシンで、彼もその人のように強くなりたいと同じ二刀をやっていたらしい。
ただ、様々な事情で挫け半引退してしまった。
ある日、ふとSSを整理していた時に約束を思い出したそうだ。
恩人はまだ無星の属性スチレしかなく、製造を育てていた彼にいつか強い属性ダマを作って欲しいと言い、彼は必ず作ると。
思い出してすぐ課金し、商人をBSに育てレベル上げをしたそうだ。
財産のほとんどを投げうち、もう忘れられたかもしれない約束のために頑張った、と。
[127:(^ー^*)ノ〜さん (06/06/20 22:57 ID:2iGfv3Tu)]
そして、直接渡せないのは長く待たせたせいで怒るかも知れないからと、もう一つ。
彼は今は病院にいて、明日俺には分からない何か厄介な手術を受けるんだ、と。
どこが悪いのかは聞かなかった。
いや、聞けなかった。
なんせ俺はリアルで泣いていた。きもいだろうが、そんな体で頑張った彼に感動していた。
それで結局俺は了承し、想いの籠ったダマスカスを預かった。
BSさんは何度も礼を言いながらログアウトしていった。
その日から俺は毎日一定時間毎にその恩人へWISした。
その頃俺は学生だったから、夜の早いうちから深夜までずっとやっていた。
別に売り飛ばせばいいのに、とか自分で使えばいいのに、とか友達に言われたができなかった。
あのBSさんの気持ちが俺には伝わったから。
一か月経った位、なにげなく寄ったモロクでその人を見つけた。
恩人さんはアサクロになっていた。
ギルドの人と話し合っていたところに俺なりに丁寧に話しかけたつもり。
ある人からの預かりものだとダマを渡した。
なんであなたがこれを、とも聞きもしなかった。
何分か何も言わなかった。
俺も言わなかった。
ただ、アサクロさんはこれを作った人は今はどこにいるか聞いてきた。
俺は言い訳もできずに入院したと言ってしまった。
ギルドの人も俺も、だんまり。
アサクロさんはただ、俺に一言
「届けてくれてありがとう」
そう言ってくれた。
[128:(^ー^*)ノ〜さん (06/06/20 22:58 ID:2iGfv3Tu)]
そんで、毎日ここにいるから彼を見掛けたら呼んでほしいと頼まれた。
俺はまた了承した。
BSさんにはその後たまたまいった炭鉱でまた会って、実は女の人で大事なものを取ってしまったとか悲しい話を聞いたりもした。
アサクロさんは、彼、いや彼女に怒りを見せなかった。
お帰り、ありがとうと言っていた。
この後二人がどうなったかは俺は知らない。
二人でいさせてあげたいな、と用事を作って落ちたからだ。
俺もあれから、属性武器をいくつか見たり買ったりしたがあんなに気持ちのこもった武器を使う事はないんだろう。
そう思いながら俺は彼らと同じ二刀アサを育てている。
長々とありがとう。
実話です。
[129:(^ー^*)ノ〜さん (06/06/21 06:27 ID:J2wE4d2K)]
実話と書いたら感動すると思ってんじゃねーぞ、このヤロウ。
モニターが滲んで見えないじゃないか。
[130:(^ー^*)ノ〜さん (06/06/22 01:10 ID:Anzwi/ly)]
その属性ダマとやらを+10にしてあげよう
カモーーーン!!!フォーーー!!!
byホル
[131:(^ー^*)ノ〜さん (06/06/22 02:36 ID:ZSOstNGk)]
もう台無し。
[132:(^ー^*)ノ〜さん (06/06/22 15:51 ID:neGkRHj7)]
私はアサが好きで、アサ一筋で育てていた。
ギルドに属していたので、ギルド狩りには行くことはあったけど、
接続時間が少ないこともあって、基本的にソロが多かった。
どこのギルドでもそうだと思うけど、何人か幽霊部員的な人がいた。
私はこのギルドに属して半年くらいだけど、一度も見たことがない人もいる。
そのプリさんはまさにそんな人の一人だった。
ログインしてきて、ちょこっと話をした感じではよさそうな人。
今いる狩場に来てもいいかと尋ねてきたので、
ソロ狩場で効率がよくないことをあらかじめ伝えてOKを出した。
実際に来てみると「非公平でよいから手伝いたい」という彼。
私は一方的に施しを受けることに抵抗感があるので、断りたかったが、
どうしても、と強く押されてしぶしぶ了承した。
次の日も次の日も、同じことが続いた。
私は怖くなった。ひょっとして直結と呼ばれる部類の人ではないのか。
狩り中の話は楽しいし、支援のおかげで楽でもあるのだけれど、
私は人の好意を素直に受け取れない可愛くない性格なので疑心暗鬼な気持ちも強かった。
その日も彼はログインしてきた。
また一緒の狩りなのか、と期待半分、不安半分な気持ちだった。
だが、今日はいつもとは違った。
「ゲフェン←の展望台に来てくれないだろうか?」
私はそれを聞いて思った。
やはり━━━
気持ちは一気に不安な方に傾いた。
そんな場所に呼び出すなんて、相方や結婚の申し出に違いない。
彼のことは嫌いではないけど、まだ会って4日目なのに強引で性急過ぎる。
断ったら何をされるだろう・・・そんな不安を抱えつつ指定の場所に向かった。
でも、彼が言い出したのは意外なことだった。
「僕は今日、アカウントを消すつもりなんだ。」
久しぶりにROに接続したので、挨拶のために4日だけいたらしい。
だったら私なんかと一緒にいてもよかったのだろうか?
[133:(^ー^*)ノ〜さん (06/06/22 15:51 ID:neGkRHj7)]
「今までありがとう。そして、ごめんね。
何もしてあげられなかったけど、最後に、あなたが欲しがってたものをあげます。」
???
訳がわからなかった。
何故お礼を言われるの?何故謝るの?
私が欲しがっていたものって何?
それに何故あなたがそんなことを知っているの?
取引窓に乗せられる天使のHB。
私は慌ててキャンセルした。
「こんな高価なもの受け取れません。」
それに応えて、/うんうん、とエモ出して、
「情けない人で本当にごめんね。今までありがとう」
彼はもう一度そういった。だから、それはどういうことなのよ・・・
彼の発言が消えると同時に彼は天使のHBをドロップしてログアウトした。
待っていたけど、戻ってこなかった。
このままではロストしてしまうので、仕方なく拾って、
その後もしばらく待ち続けたけど、彼は戻ってこなかった。
確かに天使のHBはずっと欲しかったものだけど、こんな形で手に入っても嬉しくない。
ギルドの人が接続していなかったので、仕方がないので倉庫に入れることにした。
その時初めて気がついた。
+2天使のヘアバンド
「なぜ+2?」
と思ったけど、すぐに思い出した。思い当たることがあった。
+2 ━━━
私にはギルドに入る前に、相方がいた。
その時はまだアサは使っておらず、私はプリ、彼は騎士だった。
その頃に、プロ北に遊びに行ったときに、さすらい狼から帽子が出たことがあった。
彼は私にくれると言ったけど、その頃も相変わらず私は素直に好意を受け取れない人だったので、
いらない、あなたにあげる、とつき返していた。
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