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【あるアサクロの】RO感動スレ 第2話【物語(TCJ錐)】

[133:(^ー^*)ノ〜さん (06/06/22 15:51 ID:neGkRHj7)]
「今までありがとう。そして、ごめんね。
 何もしてあげられなかったけど、最後に、あなたが欲しがってたものをあげます。」

???
訳がわからなかった。
何故お礼を言われるの?何故謝るの?
私が欲しがっていたものって何?
それに何故あなたがそんなことを知っているの?

取引窓に乗せられる天使のHB。
私は慌ててキャンセルした。
「こんな高価なもの受け取れません。」

それに応えて、/うんうん、とエモ出して、
「情けない人で本当にごめんね。今までありがとう」
彼はもう一度そういった。だから、それはどういうことなのよ・・・

彼の発言が消えると同時に彼は天使のHBをドロップしてログアウトした。
待っていたけど、戻ってこなかった。
このままではロストしてしまうので、仕方なく拾って、
その後もしばらく待ち続けたけど、彼は戻ってこなかった。

確かに天使のHBはずっと欲しかったものだけど、こんな形で手に入っても嬉しくない。
ギルドの人が接続していなかったので、仕方がないので倉庫に入れることにした。
その時初めて気がついた。

+2天使のヘアバンド

「なぜ+2?」
と思ったけど、すぐに思い出した。思い当たることがあった。
+2 ━━━

私にはギルドに入る前に、相方がいた。
その時はまだアサは使っておらず、私はプリ、彼は騎士だった。

その頃に、プロ北に遊びに行ったときに、さすらい狼から帽子が出たことがあった。
彼は私にくれると言ったけど、その頃も相変わらず私は素直に好意を受け取れない人だったので、
いらない、あなたにあげる、とつき返していた。


[134:(^ー^*)ノ〜さん (06/06/22 15:52 ID:neGkRHj7)]
彼は私のそういう性格を承知していたので、
「じゃあ、二人で一回ずつ叩いて+2にして、二人の共有物ってことにしよう。」
と言った。

意味はよくわからないけど、二人だけの特別なものという感じが気に入って、
私は結局受け取った。共有物とは言っていたけど、ほとんど私が持っていた気がする。

「いつか天使のヘアバンドが欲しいな。」
と私が言うと、
「それも+2にしよう」
と彼は答えた。私も頷いた。嬉しかった。

彼は学生から社会人になって接続がガクッと減り、ついにつながなくなってしまった。
私は彼のことが好きだったので、しばらく待っていた。寂しかったけど我慢した。
アサを使っているのは、好きだということもあるけど、プリのレベルを上げないためでもあった。
でも、長い長い時間が経ち、最近はようやく思い出すこともなくなってきた。

そして今、あの時の約束の+2の天使のヘアバンドが手元にある。
でも、彼がいなくては意味がない。
刻まれた+2の文字が、空しいものに見えた。

私に正体を明かさずに去ったのは、未練が残ることと、私に対して申し訳ない気持ちがあったからだ、
そう彼が言っていたと後からギルマスから聞いた。
それでも、少しでも話がしたくて、私の知らないキャラであるプリを使っていたのだそうだ。
ギルマスだけには事情を話してアカウント削除の時まで黙っていてもらうように頼んだようだった。


[135:(^ー^*)ノ〜さん (06/06/22 15:53 ID:neGkRHj7)]
一昨日のメンテでギルドの一覧から彼の名前は消えた。
アカウントを消したのだろう。


現在私は、彼との思い出の詰まった天使のヘアバンドを・・・



売却して筍やってますwwwwwwwwwww
いい資金源ありがとうwwwwwwwwwww





という夢を見た。


[136:(^ー^*)ノ〜さん (06/06/22 20:48 ID:Anzwi/ly)]
つまんね18点

はい次のネタどうぞ


[137:135 (06/06/23 13:38 ID:ZjqVMa2J)]
冗談めかして書きましたが実話です。


[138:(^ー^*)ノ〜さん (06/06/23 15:24 ID:WI1XYeca)]
はいはい
気にせず次の方どうぞー


[139:(^ー^*)ノ〜さん (06/06/23 17:04 ID:5tG62+89)]
>いい資金源ありがとうwwwwwwwwwww
まで実話だと思った奴(1/20)


[140:(^ー^*)ノ〜さん (06/06/24 19:35 ID:+DLA1VMA)]
バロヌwww


[141:(^ー^*)ノ〜さん (06/06/25 10:05 ID:mCKxzF8P)]
それは今から2年以上前のこと。

相方が休止してしまい、それまでのサバにログインするのが辛くなった私は
マイグレーションでできた別のサバにアコライトを作った。
エルダー森にエルダーがまだ存在したころだから、サクサクとLVも上がった。
ようやくアマツにいけるようになって、アマツの畳を走り回る日々。

そんなアマツで1人のプリさんに会った。

かなり高LVのDEX支援らしいのに、いつもそこにいて辻支援をしている。
歌舞伎に追われていると必ず助けてくれる。キリエと高速HLを駆使して。
いつもそこにいるのが不思議になった私はあるとき声をかけてみた。

曰く、相方が休止してしまったこと。
曰く、休止から戻ってくるまでまっているのだといこと。
曰く、ギルドが解散しそれまでの友人が散り散りになってしまったこと。

臨時に行かないの?
という私の質問には、狩に行くつもりがないとだけ答えてくれた。
そして他愛もない雑談をして、それからは出会うたびに話を
よくするようになった。

やがて、私はプリーストに転職して臨時通いに忙しくなり、アマツで
出会った彼女のことは忘れていた。
支援スキルが一通り揃った頃、彼女からWISが来た。

『今、時間ありますか?』


[142:(^ー^*)ノ〜さん (06/06/25 10:05 ID:mCKxzF8P)]

臨時PTを探していた時だったけれど、特にめぼしい募集がなかったので
彼女に会いにアマツに行くと要請が出されて、装備が次々と乗せられる。
驚いてキャンセルしても、何度も要請が来る。
あきらめて受け入れると、恐らく彼女の全所持品であろう装備を渡された。

『ここでの知り合いは貴女だけになってしまったので、全部渡していきます』

相方を待つのに疲れてしまったのだという。引退するのだと言う。
新しいギルドに入ったり、友人は作らないのかという質問にも笑って答えなかった。
そして、私がチャットに文字を打ち込んでいる間にログアウトしてしまった。
お別れすら言わせてもらえなかった……。

+7で揃えられたプリースト用の装備。
中には当時手が届かないほど高値の悪魔盾もあった。

相方が休止したことでサバから逃避した私とは反対に、支援する人もいないまま彼女はどれくらいその相方を待ち続けていたんだろう。
それを思うと、なんだか涙が出てモニターが霞んで見えた。

そして、私のほうも相方は結局戻っては来なかった。
今、私はMEプリをしている。
あのプリさんと出会ったキャラではない。
しかし、装備は当時からほとんど変わっていない。
使わなくなった装備も売らずに倉庫に入れてある。
いつか引退する時に同じように装備を渡せる人が見つかるといいなと思って。


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