【あるアサクロの】RO感動スレ 第2話【物語(TCJ錐)】
[223:219 (07/08/22 14:41 ID:+jS75QFUO)]
呼び出された先はコモドの火山の上だった。
確かアコ時代に連れて来て,1番気に入ってると言っていた場所。
なんとなく真剣な雰囲気を感じた。
「こんなとこに呼び出してすいません。」
プリの様子も変だ。
昔に戻ったみたいに,なかなか次の言葉が出てこない。
ようやく告げられた言葉。
「結婚していただけませんか…?」
俺は血が逆流するかと思ったくらい動揺した。
発言できない俺の前で,同じくテンパってるのか,汗エモ連打のプリ。
その時俺は動揺しながら,罪悪感のような物を感じていた。
刷り込みじゃないのか,選択肢がなかったんじゃないのか,俺の気持ちに気付いて,気を使ったんじゃないのか…
俺が出した答えは
「今はできない」
[224:219 (07/08/22 15:23 ID:+jS75QFUO)]
「今は結婚できない。プリはまだまだ世界を知らない。このまま頑張って,転生して,俺と公平組める組める頃なら…」
俺はこう答えた。
転生するまで一緒にがんばれたら,踏ん切りつけられる。
つまるところ,自信がなかった。
「そうですか…すいませんでした…」
かなり沈黙があってから,プリは答えた。
まだプリは,出会った人が少ない。ゆっくり成長していき,それでも変わらなければ,転生と同時に結婚しよう。待ってる
そういいたかった。
そう,わかってもらえたと,その時は思っていた。
けれど,それはただの都合のいい勘違いだった。
後で知ったのだけれど,そのときプリはまわりから,俺に関するよくない事を吹き込まれていたらしい。
「アサシンはプリを大事に思ってはいない。レベル上げも手伝わないし,アイテムくれるわけでもない」
と。
その言葉に動揺したプリは,思い余って告白したらしい。
確かに世の中では壁,アイテム支援とかは日常だ。中古装備すらあげなかった俺は,そう思われても仕方がなかったろう。
わかってくれると思っていた。
今はわからなくても,そのうちわかってくれると。
勘違い野郎。
[225:219 (07/08/22 16:20 ID:+jS75QFUO)]
その次の日から,プリはなんとなく距離を取り始めた。
俺も気恥ずかしかったし,彼女も一緒なんだろ,と思っていた。
数日してから,さすがに距離に気まずくなってきて,彼女を狩りに誘った。「私とだと,アサシン育てられないでしょう」と断られた。
何度か誘ってみたが,いろいろな理由から,断られたり,短時間しかかれなかったりした。
淋しかったが,彼女の世界が広がって行くのはいいことだと言い聞かせ,考えないようにしていた。
その頃から,彼女は特定のWIZとよく組むようになっていた。
いろいろアイテムも貰うらしく,日に日に装備が豪華になっていった。
あまりよくないと思っていたが,さすがに「もらうな」は介入しすぎだと思い,ほっておいた。
しかし,彼女は次第にGからも距離をおき始め,やがて脱退すると言った。
そんなばかな,とその時になってやっとなにかが狂ってきていたことがわかった。
彼女はあのWIZのGに行くらしかった。
Gを抜ける時,少し時間をもらい,彼女と二人きりになった。
いざ彼女の前になると何を言えばいいのかわからず,しばらく沈黙になった。
最初に行動したのは彼女だった。
俺に持っている支援スキル全部かけ
「今までありがとう。
いろいろ連れていってくれてありがとう。
いろいろ教えてくれてありがとう。
転職のお祝いに目隠しくれてありがとう。
今まで楽しかったのは,全部アサシンさんのおかげです。
ずっと一緒にいたかったけど,足手まといになってるのは苦しいから。
いつか,転生したら,あいに来ます。
それまで。さようなら。」
何も言えなかった。何か言えただろうと今なら思うけれど,そのときは全く何も言えなかった。
最後に彼女はハートエモを出し,テレポートで帰って行った。
それが彼女と話した最後だった。
[226:219 (07/08/22 16:51 ID:+jS75QFUO)]
そのあとの時期は正直あまり細かい事を思い出せない。
WIZに言い寄られてた事,そいつにいろいろ吹き込まれてた事を,Gの仲間は相談されていたらしく,いろいろ聞いたが,俺にはどうしようもないことだった。いまさら。
ひどく苦しんだと思うし,ひどく虚しかったが,彼女の最後の言葉は忘れられず,仲間の協力もあり,なんとか転生した。
アコと出会ったころのレベルまであげ,今はひたすら待っている。
彼女は俺が待っているとは思ってないかも知れない。
もう誰かと結婚し,昔話としているかも知れない。
それでも待っていよう。
俺は彼女を対等に扱う事を忘れてたんだろう。
まだ初心者と,まるで彼女の保護者かのような気持ちでいた。
彼女に追い付かなくてはならないのは俺だ。
せいぜいがんばろうと思う。
目隠しをしたハイプリが訪れるまで。
[227:にゅぼーん (にゅぼーん)]
にゅぼーん
[228:(^ー^*)ノ〜さん (07/08/23 02:14 ID:1610jgAO0)]
感謝スレかさもなくばチラ裏行きだよな
[229:(^ー^*)ノ〜さん (07/08/23 10:02 ID:y9Wni7Fo0)]
>>219
なんか恥ずかしくなってきた
[230:(^ー^*)ノ〜さん (07/08/25 23:29 ID:GaamyAlr0)]
アサシンが出てこない感動話が聞きたいですw
[231:231 (07/09/05 11:37 ID:uKRoUPOk0)]
>>219 さん
なんで「待っている」で済ませちゃうかなぁ?
あなたはもう転生したのかもしれないけど、彼女は?
そんなに簡単に転生すると思ってるの??
きっとすごい時間かかるんじゃないかな。
そうでなければ足手まといなんて言葉、最初から出てこないもん。
一緒にいる時間があるって、
すっごく大事なことなんだよ。
ちゃんと「いろんなことを経験してほしい。その上で自分と(以下略)」って
伝えてあげないと。
相手がわかっていたとしてもね。
って、ひとにお説教めいたこと言える人間じゃなかった・・・。
[232:231 (07/09/05 11:38 ID:uKRoUPOk0)]
ここからは、あたしの話でも。(お目汚し失礼です。スレ違いかな・・・)
結婚相手がいなくなってからもうかなりの時間がたつ。
あたしはヘナチョコ騎士で、相手は支援のプリさん。
そんなことあるわけないと思ってたのに選んでもらえて
とても幸せだった。
結婚式くらいまでは。
いまでも当時まいあがっていた気持を思い出せる。
「好きです」なんて言い出せる立場じゃなかったから、
付き合うことになった時には、頭のネジがいくつかとんでしまってた。
式当日なんて、リアルのと同じくらい舞い上がっていたんじゃなかったかな。
でもしばらくして
2人での狩りはあまり出かけなくなった。
「リアルが忙しい」で来ない日もあったり。
時間が合わなくて、他の人と出かけてしまっていたり。
待ってて、「やっと2人で出かけられる」と思ったら、「もう寝る」とか。
さみしくなって、よく相手につっかかった。
また、特定の人と出かけてると思うと、ヤキモチもやいた。
ある日、つっかかり過ぎたせいでか、翌日から相手はこなくなった。
数日、1週間、と過ぎていく。
メールにも返事はない。
あたしは勘違いしてた。
舞い上がりすぎてた。
こんなに弱い、ヤキモチ焼きなメンドーな騎士が、本気で想われてるわけなかった。
気付いたら、涙がでた。
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