【あるアサクロの】RO感動スレ 第2話【物語(TCJ錐)】
[270:(^ー^*)ノ〜さん (08/12/23 21:07 ID:UkSrIH3s0)]
結局、完全な引退はできなかった。クルセイダーは消してしまったが、
そのときの商人は、アルケミストとなり、消えたクルセイダーと同じ名まえの
フィーリルを連れて歩いている。仕事が忙しく年に3・4回つなぐ程度だが
道行く人と、話をしながらまったりやっている。彼とはあれ以来、会っていない。
俺は、たった一回話しただけの彼の名を4年近くたった今もはっきり覚えており
時々wisしてみるが、つながったことはない。仮につながったところで、覚えている可能性は
限りなく低い。
あの「花束」はあれ以来ずっとカートに入っている。もし、彼の名をどこかでみかけたら、向こうが
覚えていなくてもいい、一言お礼をいいたい。
彼は、あのとき「電子の藻屑」と言った。確かにただの電子データだ。だが、電子データ
だからこそ、彼にもらった「花束」は枯れることなく、今も咲きつづけている。
そんな風に思ったりする。
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